松野文俊 工学研究科教授らの開発したロボットが、西日本豪雨による岡山県半田山のがけ崩れ現場において災害対応活動を行いました。(2018年7月25日、26日)

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工学研究科機械理工学専攻メカトロニクス研究室の松野文俊 工学研究科教授、藤原始史 同特定助教、多田款 同研究員、竹森達也さん(博士課程1年生)、谷重崇未さん(修士課程2年生)、野村祐裕さん(修士課程2年生)が、岡山県半田山のがけ崩れで倒壊した家屋や立ち入り禁止となったアパートで、ロボットを用いた災害対応活動を実施しました。

この活動は、岡山大学(亀川哲志 講師)、東北大学(昆陽雅司 准教授、多田隈建二郎 准教授)、電気通信大学(田中基康 准教授)、ImPACT タフ・ロボティクス・チャレンジ(PM: 田所諭 東北大学教授)と協力して実施されたものです。メカトロニクス研究室は同研究室で開発された6自由度マニピュレータを搭載した移動ロボット(FUHGA)とヘビ型ロボット(ImPACT Smooth Type)を現地に持ち込み、ロボットによる被災家屋の内部調査と住人の貴重品の持ち出しに成功しました。

ヘビ型ロボットを二次倒壊の危険性がある全壊家屋に投入し、遠隔操作で内部調査を実施しました。このヘビ型ロボットはImPACT タフ・ロボティクス・チャレンジで開発されたもので、防塵防水機能を持ち世界で初めてヘビ型ロボットによるはしご昇降に成功したロボットです。

また、FUHGAを前述した全壊家屋と立ち入り禁止となったアパートに投入し、アパートの部屋から住人の貴重品の持ち出しに成功しました。FUHGAは2017、 2018年RoboCup Japan Open レスキューロボット実機リーグで連続優勝、2017年RoboCup世界大会(2018年は不参加)では総合4位およびBest in Class Dexterityを受賞したロボットで、強力で器用なアームが特徴です。

投入した移動ロボット「FUHGA」(フウガ)

投入したヘビ型ロボット「ImPACT Smooth Type」

アパートの内部を調査するFUHGA

FUHGAにより持ち出された証明書を受け取ったアパートの住人

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