Bene Müller講演会「再生可能エネルギーによる地域経済の活性化~地域における温暖化防止と付加価値創造の両立」

開催日
2019年02月08日 金曜日
時間
13時00分~14時30分(講演1時間、質疑応答30分)
要申し込み
不要
公開日
 再生可能エネルギーにまつわる議論は、そのエコロジカルなメリットに始終することが多いですが、それは気候を害する化石エネルギーと比べると一目瞭然なものです。しかし、地場のエネルギー源である再生可能エネルギーがもたらす地域経済的な著しいメリットについては、見過ごされることが多いです。

 本講演では、それがどれほどの額に上るものなのか、南ドイツで具体的に実現されたプロジェクトを例に採りながら示していきます。

基本情報

開催地
  • 吉田キャンパス
法経済学部東館2階 法経3番教室(みずほ講義室)
本部・西部構内マップ[5]
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r_y/
対象
  • 在学生の方
  • 一般・地域の方
主として京都大学の院生・学部生(一般の方も参加いただけます。)
定員
190名

イベント内容

講演者

Bene Müller(ベネ・ミュラー ソーラーコンプレックス株式会社取締役)

  • ミュラー取締役略歴
    南ドイツの市民エネルギー会社「ソーラーコンプレックス」の設立メンバーで取締役。1965年生まれ。大学での専攻は歴史と哲学。その後、アーチストとして「自然科学、認知哲学、アート」を横断する創作活動、90年代から「エネルギーと気候」問題に取り組んでいます。2000年に地域の20名の仲間と共に市民企業ソーラーコンプレックス社を設立し、取締役に着任しました。そして、10年余りで地域を牽引する再生可能エネルギー会社を育て上げました。その高度なノウハウと安定した経営は、従来エネルギー会社からも評価が高く、エネルギーヴェンデにより、資源とお金が循環する地域づくりを目指しています。
  • ソーラーコンプレックス株式会社について
    2000年に南ドイツのボーデン湖地方にて住民が設立した再生可能エネルギーの開発・建設・運用会社です。2030年までに地域のエネルギー転換を成し遂げることを目標に掲げ、地域企業や住民の出資により、数多くの再エネ設備を地域内に建設、所有、運用しています。扱う技術は、太陽光、太陽熱、木質バイオ、風力、工場廃熱、地域熱供給、バイオガスと幅広いです。特に熱供給網の開発・運用においては南ドイツ一のノウハウを有します。これまでの総投資額は1.5億ユーロ(約200億円)に上り、地域経済を潤しています。現在40人の従業員を抱え、毎年黒字を達成しています。ソーラーコンプレックス社は、ボーデン湖地方の再エネ増産の推進力となっており、自社単独のプロジェクトだけでなく、地域の他の自治体エネルギー公社や市民エネルギー団体とのコラボプロジェクトも展開しています。近年では地域企業の協同体制による陸上風力パーク開発も実現しています。

通訳者

滝川薫(逐次通訳)

お問い合わせ
経済学研究科 諸富研究室
Tel: 075-753-3510
E-mail: morotomi*econ.kyoto-u.ac.jp(*を@に変えてください)