アメーバ経営学術研究会第5回シンポジウムを開催しました。(2015年6月13日)

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経営管理研究部・経営管理教育部は、経済学研究科、アメーバ経営学術研究会との共催で、芝蘭会館2階稲盛ホールにて、アメーバ経営学術研究会第5回シンポジウムを開催しました。本シンポジウムは、「アメーバ経営とフィロソフィ」というテーマで、アメーバ経営を中心に、企業経営におけるフィロソフィと管理会計の役割や関係について講演・パネルディスカッションを行いました。

第1部では、まず経営哲学研究者の立場から、田中一弘 一橋大学教授が「フィロソフィと義利両全-渋沢理念の視点から-」と題した講演を行いました。また管理会計研究者の立場から、上總康行 京都大学名誉教授が「経営フィロソフィのシステム化と利益連鎖管理」と題した講演を、続いてアメーバ経営を実践されている実務家の立場から塚本幹雄 コマニー株式会社代表取締役社長が「アメーバ経営とフィロソフィ 実践事例」と題した三つの講演を行いました。

休憩を挟んだ後に行われた第2部では、3人の講演者に加えて、アメーバ経営のコンサルタントとして多くの実績を持つ清水宏治 氏がパネリストとして参加しました。また澤邉紀生 経営管理研究部・経営管理教育部教授の司会により「アメーバ経営とフィロソフィが生み出すダイナミズム」と題したパネルディスカッションを行いました。パネルディスカッションでは、「アメーバ経営と経営理念が両輪となることで生み出されるダイナミズムについて」、「企業経営にフィロソフィが必要とされるのはなぜか?」「アメーバ経営におけるフィロソフィの浸透」「アメーバ経営なくして京セラフィロソフィは実現できるか?」「21世紀の経済社会においてフィロソフィとアメーバ経営を両輪とする企業経営の意義はどこにあるか?」といった論点について活発に意見が交わされました。

当日は、稲盛ホールがほぼ満席となる200名近くの一般市民の方やジネスマンの参加者が集まり、盛会のうちに終了しました。

左から、澤邉教授、上總名誉教授、塚本社長、田中教授

パネルディスカッションの様子

会場の様子