2019年度アフリカ地域研究資料センター公開講座「アフリカから学ぶこと:いま私たちにできること」

開催日
2019年10月26日 土曜日
2019年11月30日 土曜日
2019年12月21日 土曜日
2020年01月18日 土曜日
2020年02月15日 土曜日
時間
各回15時00分~17時00分(開場14時30分)
ターゲット
要申し込み
要申し込み
公開日
 京都大学では2017年にアフリカ学際研究拠点推進ユニット(アフリカユニット)を立ち上げ、分野を超えてアフリカに関わる研究をつなぐ取り組みをおこなっています。

 今年度の公開講座は、アフリカユニットから、さまざまな分野でアフリカ研究を展開している5人の専門家から最新の話題を提供してもらいます。アフリカを学ぶ私たちにとって、いま何ができるのか、みなさんと一緒に考えてみたいと思います。

基本情報

開催地
  • 吉田キャンパス
稲盛財団記念館3階 大会議室
(所在地: 京都市左京区吉田下阿達町46)
薬学部構内マップ[64]
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r_m.html
対象
  • 一般・地域の方
研究者のみならず、広く市民の方々に参加いただけます。
定員
先着80名
参加費
1講座:1,000円(5講座:4,000円)

イベント内容

開講日程

第1回 2019年10月26日(土曜日)

「アフリカをつくる:ものづくりの営み」

高橋 基樹(アフリカ地域研究資料センター副センター長・教授)

TICAD7などをめぐってアフリカとの協力をめぐる議論がさかんになってきました。そこでは、日本からの援助や投資に関心が集中していますが、より重要なことは、アフリカの人びと自身が、どのようにアフリカの現在と未来を創ろうとしているか、ということでしょう。この講義では、「ものづくり」に注目し、アフリカの人びとの営みの特徴を紹介します。そして、アフリカのものづくりをめぐる人びとどうしの関わりやそこに見られる創意工夫を鍵として、アフリカと日本の人びとが、自らと世界の未来をどのように創っていくべきなのかを、みなさんとともに考えたいと思います。

第2回 2019年11月30日(土曜日)

「アフリカを繋ぐ:住民との道直しから」

木村 亮(工学研究科教授)

多くのアフリカの国々が農業国でありながら、農村インフラ(農道、ため池など)の整備が進んでいないという問題のために、貧困に苦しんでいます。道が直せれば、たとえ雨季であっても市場や学校や病院に行けます。自分達で自分達の問題を解決でき、やる気と自信を引出すことで貧困から脱するきっかけになります。アフリカ各地で「住民へのチャリティーから住民のビジネスへ」という思いを込めて、農民や若者が技術を身に着け、最終的には小さな建設会社を自ら設立する動きを、認定NPO法人「道普請人」の活動を通して仕掛けています。

第3回 2019年12月21日(土曜日)

「アフリカを癒す:健康とは何か」

新福 洋子(医学研究科准教授)

アフリカで生まれる一つの命。どこで生まれても命の重さは変わらないはずなのに、アフリカは世界で最も高い妊産婦死亡率、新生児死亡率の苦しみを背負い続けています。これまでにも多くの国際機関や援助団体が様々な取り組みを行ってきました。しかしそれらの多くは、アフリカ以外で行われた研究に基づく施策であったり、西洋医学の考え方をいかに根づかせるかという考えに基づくものでした。アフリカの人々にとって、健康であるということはどういうことなのでしょうか? 人類学の研究者との連携を通した助産学研究者としての学びを紹介します。

第4回 2020年1月18日(土曜日)

「アフリカを食べる:グラスカッターの家畜化」

村山 美穂(野生動物研究センター教授)

ガーナはカカオの主産地としても知られ、多様な発酵食品を始め豊かな食文化を誇っています。私たちは体重7キロほどの齧歯類グラスカッターの家畜化を進めることによって、食用となる動物性タンパク質を確保すると同時に野生動物の狩猟を減らし、環境を保全するプロジェクトを実施してきました。グラスカッターはアフリカ在来の小型動物で、ガーナの気候風土に適しているだけでなく、その肉はアフリカ各地でたいへん好まれています。農家にグラスカッターを配布して飼育や食品加工のトレーニングをおこない、学校では栄養や環境保全の講義を開催するなどして、5年間で約300頭が飼育されるようになりました。ガーナ起点の国際協力の形を紹介します。

第5回 2020年2月15日(土)

「アフリカを歩く:山・砂漠の自然と人と」

水野 一晴(文学研究科教授)

温暖化によりケニア山やキリマンジャロから10~20年後には氷河が消滅すると言われています。これらの高山の氷河の融氷水は約50年かかって山麓の湧水として湧出していると推定されるため、氷河の縮小や消滅は、湧水を利用している地域住民にとっても重要な問題です。また、氷河の後退や温暖化とともに生態系も変化しています。ケニア山やナミブ砂漠などを中心に、アフリカでは過去から現在までどのような気候変動が生じ、自然が変化し、人々に影響してきたかについて論じます。

申し込み

申し込み方法

以下の項目を記載の上、E-mail、郵便またはFaxでお申し込みください。

  • 氏名(ふりがな)
  • 住所・連絡先
  • 受講希望講座

申し込み先

京都大学アフリカ地域研究資料センター 公開講座係
  • 〒606-8501 京都市左京区吉田下阿達町46
  • E-mail: manabiafrica*gmail.com (*を@に変えてください)
  • Fax: 075-753-7831

※ お申し込みいただきましたら、5日以内に受講受付と受講料振込のご案内を返信します。

申し込み締切日
各開講日直前の月曜日
※ 初回10月26日(土曜日)の応募締め切りは10月21日(月曜日)です。

備考

主催

  • 京都大学アフリカ地域研究資料センター
  • 京都大学アフリカ学際研究拠点推進ユニット

注意

稲盛財団記念館併設の駐車場では、一般の方の駐車スペースは設けていません。無断駐車は厳禁となっていますので、来館の際には公共の交通機関をご利用ください。

備考

この公開講座は、京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科の「令和元年度 アジア・アフリカ地域研究履修証明プログラム」の一部として提供しています。
https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/rishushomei/
お問い合わせ
京都大学アフリカ地域研究資料センター
E-mail: manabiafrica*gmail.com (*を@に変えてください)
Tel: 075-753-7803