今年度の公開講座「アフリカから学ぶこと」では、アフリカに暮らす人びとと私たち、あるいはアフリカの人びと同士をつなぐ様々なものを探求します。みなさんも、私たちとアフリカをつなぐ共通の何かをみつけてみませんか?
基本情報
- 吉田キャンパス
(所在地: 京都市左京区吉田下阿達町46)
薬学部構内マップ[64]
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r_m.html
- 企業・研究者の方
- 一般・地域の方
イベント内容
開講日程
第1回 2018年10月27日(土曜日)
「つながるアフリカ」
重田 眞義(アフリカ地域研究資料センター長・教授)
エチオピア西南部では、この10年足らずのあいだに人や町のさまざまなつながりが発達してきました。たとえば、道路や航空路などの交通インフラ、携帯電話やインターネットなどの情報コミュニケーション手段、電気や水道などの公共設備が目覚ましいスピードで普及しています。このような変化は、これまでの人びとの暮らしとつながり方にどのような変化をもたらしつつあるのか、この講演ではその光と影の側面について紹介します。
第2回 2018年11月24日(土曜日)
「地域の生活を紡ぐ外部の技術」
伊谷 樹一(アフリカ地域研究資料センター教授)
地域の資源に依存している農村の生活にも実に多くの外部技術が溶け込んでいます。アフリカ近代史のなかで、人びとは外部からもたらされる技術や知識を巧みに取り込みながら、生態環境、経済状況、政策、人口、価値観など、農村をめぐる生活環境の変化に対処してきました。この講座では、そうした外部技術を紹介し、その功罪について解説しながら、アフリカ農村の将来を「技術」という視点から展望します。
第3回 2018年12月22日(土曜日)
「村と都市をつなぐ:流通を回復する人びとの創意」
木村 大治(アフリカ地域研究資料センター教授)
コンゴ民主共和国では、1990年代から2000年代にかけて続いたコンゴ戦争の影響によって交通インフラが壊滅し、地方に暮らす村の人たちは流通経済のつながりを絶たれるという状況におかれてきました。そういった中でも人びとは、さまざまな方法で村と都市とをつなぐ水陸の流通を回復しようという努力を続けています。この講演では、そのような人びとが直面する困難と、編み出されてきた創意について紹介します。
第4回 2019年1月26日(土曜日)
「世代を超えてつながる:狩猟採集社会における子育て」
高田 明(アフリカ地域研究資料センター准教授)
子育ての研究において、南部アフリカのサンをはじめとする狩猟採集社会は、その特徴がヒトの子育ての本質を考えていく上での鍵になると考えられてきました。しかし、サンの日常的生活のなかで文化的に特徴的な活動がどのように再生産されているのか、実証的な分析と研究はあまり多くありません。この講演では、ナミビアに住むクン・サンにおける授乳、赤ちゃん体操、歌や踊りなどの活動を分析した結果をお話しします。
第5回 2019年2月16日(土)
「土地・水・森を守り継ぐ:タンザニア、パレ人長老H氏の思い出」
池野 旬(アフリカ地域研究資料センター教授)
タンザニア北東部の北パレ山塊西麓に住むH氏は、イギリス植民地期に隣国ケニアまで出稼ぎに行き、1961年のタンザニアの独立以降は県水道局の技術職員を定年退職まで勤めました。植民地期からの「近代化」を経験する一方で、H氏は長老として資源の「伝統的」な管理人(custodian)を自認してきました。この講演では、H氏の経験を参照しながら、タンザニアの地域社会における社会経済的な変容過程と資源の継承について考えます。
申し込み
以下の項目を記載の上、E-mail、郵便またはFaxでお申し込みください。
- 氏名(ふりがな)
- 住所・連絡先
- 受講希望講座
申し込み先
京都大学アフリカ地域研究資料センター 公開講座係
〒606-8501 京都市左京区吉田下阿達町46
E-mail: manabiafrica*gmail.com (*を@に変えてください)
Fax: 075-753-7831
※ お申し込みいただきましたら、5日以内に受講受付と受講料振込のご案内を返信します。
※ 初回10月27日(土曜日)の応募締め切りは10月22日(月曜日)です。
備考
注意
稲盛財団記念館併設の駐車場では、一般の方の駐車スペースは設けていません。無断駐車は厳禁となっていますので、来館の際には公共の交通機関をご利用ください。E-mail: manabiafrica*gmail.com (*を@に変えてください)
Tel: 075-753-7803