第240回アフリカ地域研究会「ナイルは誰のものか？ 水資源の配分をめぐるナイル川流域諸国間の対立と協調の可能性」

　ナイル川の流域は10か国にまたがりますが、その水資源の利用をめぐって古くから諸国間の対立がありました。長年、下流のエジプトとスーダンがほとんどの水資源を独占的に利用してきましたが、近年には、上流諸国が自国での開発を推進するために、下流諸国に現状変更を促すようになりました。2011年には、エチオピアが青ナイルで水力発電ダムの建設に着手したことを皮切りに、流域諸国間の緊張が一層高まりました。

　本研究会では、ナイル川の水資源配分レジームに言及しつつ最新の動きを分析します。