初代国際交流センター長の挨拶(バックナンバー)(アーカイブページ)

2016年3月に国際交流推進機構国際交流センターは廃止されました。 

 

初代国際交流センター長 田村 武
(任期:2005年4月1日~2007年3月31日)

田村センター長

 留学経験者のなかで「留学しなければよかった」という人は一人もいません。なぜでしょうか?それは、とにもかくにも「留学がとてもおもしろかった」からです。これまで知らなかった文化に直接、触れたからです。たとえば、英語圏の国の幼児が英語を流暢に話すのを聞くと少し萎縮もしますが、それ以上に「なぜ この子は三単現のsを知っているのだろうか?」と大いに笑えてきます。 また、自分の国がいったいどのように見られているかは、外国にいるとよくわかります。たとえば、日本の首都を言えない人が、日本のゲームメーカーの名前を 完全に知っていたりします。こういう経験が一度にたくさんできる機会が留学です。

 むろん、留学の主たる目的は学習であり研究です。日本の教育研究のシステムと外国の教育研究のシステムには大きな違いがあります。その違いの多くは、それぞれの国の伝統に基づくものであり、簡単に優劣のつくものではありません。でもともかく、教育研究に限定しても世界には様々なものの考え方があることを知ることはとても重要です。

 留学にはいろいろな問題もあります。ことばのほかに、安全対策、経費、宿舎、学習、進学と就職等々、どれ1つをとっても重要な課題ばかりです。これらの課題をなんとか克服しながら外国で学ぶことは1つの冒険でもあります。冒険というとなにか危険と隣り合わせを想像しますが、「危険から自分を守る」ことは人生最大のLearningです。若い一時期に異文化に触れ、母国を再認識し、そして世界中の友人を作りながら学習する、これほど魅力的な冒険がほかにあるでしょうか?

 近い将来に京都大学へ留学しようとしている皆さん、すでに京都大学に滞在中の留学生の皆さん、そして留学を考えている京都大学の皆さん、京都大学国際交流 センターは皆さんの夢大きな冒険に少しでもお手伝いできるよう最大限の努力を惜しみません。さてさて一度、われわれの国際交流センターを訪ねてみませんか?