2016年「チュラーロンコーン大学スプリングスクール」を実施しました。(2016年3月6日~3月19日)

ターゲット
公開日

「短期SENDプログラム」の一環として、本学から7名の学生が、チュラーロンコーン大学スプリングスクールに参加しました。2週間の派遣で、タイ語・タイ文化についての講義を受講するとともに、タイ人学生との日本語・日本文化についての相互学習(共同発表)も行いました。また、実地研修(アユタヤ、エメラルド寺院)を行い、タイの歴史や文化に関する認識を深めました。2週間の研修を通じて、タイの文化を理解することはもちろんのこと、日本語・日本文化を学び合うことにより、違う角度から自国の文化を見つめ直し、再発見する機会を得ることができました。現地で得た経験や文化に対する理解をさらに発展させ、またチュラーロンコーン大学の学生たちとの信頼関係を今後一層深めていくことが期待されます。

参加学生の報告

チュラーロンコーン大学スプリングスクール 班長
丹羽功貴 文学部3回生
(報告会実施日: 2016年3月24日(木曜日))

今回の研修では主に基礎的なタイ語の学習を行いました。タイ語講座で学んだ多くの表現は、タイで生活している中で頻繁に使用するものばかりで、滞在中に何度も実践することができました。また、チュラーロンコーン大学の学生からも日々の交流の中で発音の指導を受けたり、便利な表現を教えていただいたりしたので、実りあるタイ語学習となりました。

また、プログラムにはアユタヤやエメラルド寺院への実地見学も含まれていました。それぞれの見学には、チュラーロンコーン大学の学生が同行・案内してくださり、遺跡や寺院に関して詳しく説明していただきました。彼女たちのおかげで、自分たちだけで行く以上に多くのことを学ぶことができました。

さらに日々のタイ語学習やフィールドトリップに加えて、タイと日本の文化交流の一環として、チュラーロンコーン大学の学生とともに両国の文化に関する合同発表会を行うプロジェクトがありました。タイ人学生とグループになり、合同発表会の準備をする中で彼女たちと多くのディスカッションを実施することができました。我々のグループの発表テーマは「タイ人と日本人のドラマにおける嗜好の違い」でしたが、それぞれの国のドラマの違いについて意見を交換する中で、タイ人学生からタイ社会の実態について聞くことができました。タイ社会の賃金格差の問題や、タイで生活する移民の問題など、その内容はさまざまであり、またそれらの問題に対するタイ人学生の意見や社会の反応についても伺うことができ、自分自身、タイ社会に対して強い問題意識を抱くことができました。

2週間という短い期間でしたが、多くのタイ人学生と交流し、タイ文化にも触れることができ、非常に充実した研修となりました。私は現在、社会学を学んでおりますがタイの社会を目の当たりにすることで、タイ社会に対する問題意識も強まり、自身の学術的な関心を深めることができました。

合同発表会におけるプレゼンテーション

アユタヤでの実地見学

タイ料理についての学内研修および実習

修了式終了後、文学部旧館での記念撮影

短期SEND(Student Exchange - Nippon Discovery)プログラムについて

SENDプログラムとは、日本とASEANを始めとする世界各地との架け橋となるエキスパート人材の育成を目指す事業です。派遣学生は現地の言語や文化を学習するとともに、日本語指導支援や日本文化の紹介活動を行います。これらの活動を通じて、海外の学生に日本への関心を強めてもらうと同時に、世界に雄飛する日本として誇れる人材の育成を目指し、次世代における相互の信頼感を醸成することを主たる目的としています。

2015年度は、「大学の世界展開力強化事業 -ASEAN諸国等との大学間交流形成支援- 「開かれたASEAN+6」による日本再発見 -SENDを核とした国際連携人材育成」およびJASSO奨学金(重点政策枠)の支援を受けて行っています。