2015年「北京大学学生のための「京都サマースクール」」を京都府と共同実施しました。(2015年8月17日~25日)

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大学間学生交流協定校である北京大学により選抜された15名の学生を国際交流推進機構の短期交流学生として受け入れ、短期留学プログラム「北京大学学生のための「京都サマースクール」」を実施しました。 国際交流推進機構が主催し、京都府の「留学生きょう都来事業」およびアジア研究教育ユニットが連携して行ったものです。

本プログラムはアジアのトップレベルの学生が、日本人学生と交流しながら、本学の学風および先端研究に触れ、日本の政治・国際関係、経済・経営、文化・伝統、歴史、社会、環境・農業問題などへの理解を深めて、将来的にアジアの平和と安定を促進し、日本への長期留学を志すようになることを目的として企画されました。

北京大学からは多様な専門分野を持つ学部学生・修士課程学生が参加しました。プログラムの前半では、山内修一 京都府副知事を表敬訪問し、京都府職員から「京都府総合計画「明日の京都」による府政マネジメント」について説明を受けた後、京都府庁旧本館内の旧議場などの見学を行いました。

本学では、マクレラン ベンジャミンクレイグ エネルギー科学研究科准教授による「エネルギー問題と人類文明の持続的発展」、近藤直 農学研究科教授による「現代と未来の食糧・環境・生命について」、永井和 文学研究科教授による「東アジアの近代史を考える」、湯川志貴子 国際交流センター准教授による「日本人美意識」などの講義を受講しました。濱崎洋子 医学研究科准教授による医学研究科における最先端の研究活動紹介を聞き、研究室も見学しました。

プログラムの後半には、日本文化および京都をより理解してもらうため、光峯錦織工房の見学、組紐資料館でのくみひも体験、宇治 丸久小山園でのお茶審査室見学、茶室体験、抹茶の試飲、点て方体験、南丹地域フィールドトリップでの京野菜収穫、調理体験、美山かやぶきの里での散策やお餅つき、伏見稲荷大社見学など府内各地域の視察や見学を行いました。

京都大学からは10名以上の学生がサポーターとして積極的に参加しました。学生たちは北京大学生とともに講義を受講し、プログラムを体験し、きずなを深めていました。このプログラムは留学生に限らず、サポーターとして参加した京都大学生にとっても異文化理解能力を養い、外国語コミュニケーション能力を高め、国際性を涵養する貴重な体験となりました。

参加した北京大学生の中で、今後日本への大学院留学を検討し始めた学生が多数出てきています。今後もこのようなプログラムを通して、将来のリーダーを担う学生間の交流がより一層盛んになり、日本と中国の相互理解を深めていくことが期待されます。

京都府副知事表敬訪問

講義の様子

医学研究科研究室見学の様子

修了証授与式

くみひも体験

集合写真