2015年「延世大学校スプリングスクール」を実施しました。(2015年3月2日~23日)

ターゲット
公開日

「平成26年度 大学間学生交流協定による短期留学プログラム(通称:東アジア超短期留学プログラム)」の一環として、韓国・延世大学校スプリングスクールを開催しました。このスプリングスクールは、本学の協定校である延世大学校の協力の下で行われる、韓国語講座、文化体験、学生交流を重視した3週間のプログラムです。延世大学校の支援により全員学費免除、寮費免除で行われ、各参加者には延世大学校学生がバディとしてつき、交流を深めました。多数の応募者の中から選抜された15名の学生が参加しました。

韓国語の授業では、世界随一の韓国語学習機関である延世大学校韓国語学堂において、参加者のレベルに応じたクラスに入り、世界各地からの留学生とともに学びました。本学生はそれぞれが熱心に取り組み、運用能力向上など成果をあげました。また、ソウルの市街ツアー、韓国料理、テコンドーなどの文化体験活動が提供されました。

さらに、多くの延世大学生の参加を得て、両大学学生によるプレゼンテーションと討論を軸とした合同学生交流セミナーを行いました。延世大学校教員のTomoko SETO Underwood International College教授、Henry Em 同教授の司会で、英語、日本語、韓国語を交えて活発な議論が行われました。本学生は渡航前から、本学在籍留学生の助けを得て、韓国語によるプレゼンテーションを準備し、当日は全員が韓国語で発表を行いました。また、今回は延世大学校学生から「Minorities in Japan, Images of "Sengo戦後"」について本学生に対するインタビューも行われました。

今回の経験を各参加者が今後に生かし、より本格的な国際交流活動へと発展させることが期待されます。

参加学生の報告

延世大学校スプリングスクール 副班長
工学部三回生
西山 雄大
報告会実施日: 2015年3月27日(金曜日)

今回の派遣における大学での授業とソウルでの生活について報告します。

授業は言語研究院の韓国語学堂で行われます。ここに世界各国から学生が集まり、独自の教材のもと韓国語を学習します。授業はすべて韓国語で行われ、常に耳を傾ける必要がありました。授業内容は多面的で、総合的な韓国語運用能力が身に付くよう構成されています。実際、席を並べた他国の学生と韓国語でコミュニケーションができたのは、めったにない経験だったと思います。このほかテコンドー、ドラマ学習、料理実習などの文化体験が用意され、ソウルツアーでは伝統的な韓服や茶道を体験することができました。

学生セミナーでは、延世大の国際キャンパスで学ぶ学生と交流しました。お互いの大学や体験、文化について、特色ある発表が行われました。それから自らの興味関心を持ち寄った学生と、学生生活や互いの文化について語り合いました。

キャンパスから一歩外に出れば、駅前まで延びる学生街からホテルのテレビに至るまで、全身に韓国語を浴びることになります。ソウルの冬は凍みるように寒く、異国の言葉は肌身を刺すように厳しく感じられたものです。そんな折、学友同士寄り集まって、ハングル躍る繁華街の中、入った食堂でメニューを選び、口にした料理の美味たるや。コチュの辛さに舌が慣れた頃、ソウルにも春が来ようとしていました。

ソウルでは日本の文物も多く見られ、人々の生活空間に溶け込んでいました。翻って日本はというと、韓国への文化的関心は近年とみに低下したように思われます。しかるに韓国は見るべき点のなお余りある国です。本プログラムでの体験を資本に、今後とも両国の文化交流と相互理解に与するとともに、幅広い言語運用能力とグローバルリーダーシップの研鑽に努めていきたいと思います。

延世大学校正面

韓服体験

合同学生セミナーの様子

修了式

「大学間学生交流協定による短期留学プログラム(通称:東アジア短期留学プログラム)」について

本学では、本学学生が各国の大学生との交流を深め、国際性を涵養し、外国語運用能力を向上させる機会として、「大学間学生交流協定による短期留学プログラム」を、年間7プログラム実施しています。本プログラムは、本学と派遣先大学との大学間学生交流協定に基づき、原則として学費免除で行われ、派遣された本学学生は、交換留学生と同等の身分で受け入れられます。平成26年度は、「大学の世界展開力強化事業-ASEAN諸国等との大学間交流形成支援-「開かれたASEAN+6」による日本再発見-SENDを核とした国際連携人材育成」、JASSO奨学金(重点政策枠)、「留学生受入拠点整備事業」および「京都大学若手研究者海外派遣事業 ジョン万プログラム」の支援を受けて行われました。