京都大学ASEAN拠点キックオフシンポジウム-東南アジア研究・教育・連携の新展開-を開催しました。(2014年3月17日)

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京都大学は国際戦略「2x by 2020」の理念を踏まえて、ASEAN地域における研究・教育・国際貢献活動を支援し、アジアにおける「京都大学のプレゼンス向上」に貢献することを目的に、2014年5月(開設予定)でタイ王国バンコク市内に「京都大学ASEAN拠点」を設置します。

同拠点設置に先立ち、ASEAN地域で積極的に展開してきた本学各部局の研究教育活動の情報を共有し、学内協力体制の構築を目指し、稲盛財団記念館にて「京都大学ASEAN拠点キックオフシンポジウム-東南アジア研究・教育・連携の新展開-」を開催しました。本シンポジウムには学内外から合計87名程度の参加者があり、大盛況でした。

シンポジウム開会式では、松本紘 総長の挨拶に始まり、戸田隆夫 国際協力機構(JICA)人間開発部長、松本裕樹 日本貿易振興機構(JETRO)大阪本部長から祝辞をいただきました。松本総長は「学問は真実をめぐる人間関係である」との考えから、同拠点設置を契機に本学が長年培ってきたASEAN地域との「縁」や、同地域で活躍される本学教職員の「縁」の結びつきが強くなることに対する期待を述べました。

続いて、田中耕司 学術研究支援室長より、本シンポジウムの趣旨説明が行われた後に、白石隆 政策研究大学院大学長による、「東南アジアの政治経済」と題した基調講演が行われました。その後、ASEAN地域に海外拠点を設置している部局のうち、11部局から活動紹介やASEAN拠点に対する期待や貢献についての発表がありました。

ディスカッションでは、木原正博 医学研究科教授・国際担当理事補の司会で、ASEAN拠点に対する期待と学内からの貢献についての活発な意見交換が行われました。閉会式では、三嶋理晃 理事・副学長(国際担当)より閉会の辞を述べました。

シンポジウム終了後には、参加者間で懇親会を開催し、ASEAN拠点設置に向けて、参加者間の「縁」の結びつきを強くする大変良い機会となりました。


ディスカッションの様子

左から、松本総長、白石学長、戸田部長

左からディスカッションの司会をする木原理事、三嶋理事・副学長、松本本部長