北京大学学生のための「京都サマースクール」を京都府と共同実施しました。(2014年8月18日~8月26日)

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この度、国際交流推進機構の主催により、京都府の「京都留学生おこしやす事業」およびアジア研究教育ユニットが連携の下、大学間学生交流協定校である北京大学により選抜された14名の学生を国際交流推進機構の短期交流学生として受け入れ、短期留学プログラムを実施しました。

本プログラムは東アジアのトップレベルの学生が、本学の学風および先端研究に触れ、日本の政治・国際関係、経済・経営、文化・伝統、歴史、社会、環境・農業問題などを理解するとともに、日本人学生との交流の機会を得て、将来的に本学への長期留学を志すようになることを目的に企画したものです。

参加した北京大学の多様な専門分野を持つ学部学生・修士課程学生は、プログラムの前半で、京都府庁職員から日本地方政治の構造および運営について説明を受けた後、山内修一 京都府副知事を表敬訪問しました。また本学では、近藤直農学研究科教授による「現代と未来の食糧・環境・生命について」、若林直樹 経営管理研究部教授による「日本企業の組織経営:高い忠誠心のもたらす効果」、山室信一 人文科学研究所教授による「日本の政策決定過程と非戦思想」、元木泰雄 人間・環境学研究科教授による「平安京-特色と変容」などの講義を受講しました。また、北川宏 理学研究科教授等による理学研究科における先端研究紹介を聞き、研究室も見学しました。

プログラムの後半は、京都をより理解してもらうため、府内各地域の視察や見学を行い、京菓子資料館での抹茶・和菓子作り体験や展示室の見学、妙心寺での座禅体験、京念珠づくり、南丹地域フィールドトリップでの京野菜収穫、調理体験、美山かやぶきの里での散策やお餅つき、伏見稲荷大社の見学を行いました。

また、学生バディとして本学の学生もたくさん参加し、日本での留学生のサポートを行い、同世代の学生同士、積極的に交流を深めていました。このプログラムでの学生交流は、留学生、本学学生の両方にとって、とても貴重な体験になっています。本学学生の中には、「多国籍の学生と一緒に授業を受け、互いの国の社会問題等に関して語り合うことができ大変充実していた、一生の友達が作れてとても良かった」といった意見が出ました。また同時に、「日本についてより考えるきっかけになった」という意見もありました。

今後もこのようなプログラムを通して、日本と中国の相互理解を深め、将来のリーダーを担う学生間の交流がより一層盛んになり、学生間での絆が更に深まっていくことが期待されます。

京都府副知事表敬訪問

講義の様子

理学研究科見学の様子

京丹波町での京野菜収穫体験

集合写真