2014年「韓国・慶北大学校 サマースクール」を実施しました。(2014年8月11日~23日)

ターゲット
公開日

「平成26年度大学間学生交流協定による短期留学プログラム(通称:東アジア短期留学プログラム)」の一環として、韓国・慶北大学校が主催するサマースクールに7名の本学学生が参加しました。韓国語学習、韓国文化に関する特別講義、韓国企業見学、史跡見学、テコンドー、韓服(ハンボク)の体験などの活動を行いました。また、本学の卒業生である慶北大学校教員の協力を得て、慶北大学生と本学学生合同の文化紹介セミナーを開催しました。

このサマースクールは、慶北大学校と本学間の協議の下でカリキュラムを充実させ、慶北大学校において開催されています。日本の他大学からの学生も参加しています。

本サマースクールの特徴は、学生同士の交流の機会が豊富に提供されることです。参加学生たちは、プログラム期間を通して慶北大学生、他大学学生と、語らいました。

参加学生の報告

慶北大学校 サマースクール班長
総合人間学部 学部3回生
湊本泰行
(報告会実施日:2014年8月29日(金曜日))

私たち京都大学の学生7人は8月11日から23日までの13日間、韓国第3の都市である大邱にある慶北大学校のサマースクールに参加してきました。日本全国から集った他大学の学生と現地の大学生とともに「表象している文化」と「底を流れる文化」の両者を感じることのできるプログラムでした。

まず「表象している文化」についてですが、具体的に言えば韓国の歴史建造物の代表のひとつである仏国寺の見学や国民スポーツであるテコンドーの体験、現代韓国を支える製鉄会社であるPOSCOの見学、こういったものから感じられました。これらはまさに韓国の姿です。特に仏国寺では日本の寺院との共通点、相違点がわかりやすく、日韓の古代からのつながりを再認識するとともに、隔てる海の大きさも感じました。

「底を流れる文化」を大いに感じられるのもこのプログラムの非常によかった点でした。現地の大学生は2週間朝から夜中まで我々と行動をともにしてくれました。彼らが普段食事する場所で食事をし、彼らが遊ぶ所で遊び、彼らが食事をするお店で食べました。彼らと同じ生活をし、腹を割って話したことは等身大の韓国というものを知る大変よい経験となりました。「日本人はこうしないのに韓国人はなぜこうするのか」といった疑問をもつ事は多々あります。なぜその時は韓国人はそういう行動をするのか、韓国人は何をどのように感じて、どのように考えているのか。こういったことを理解することは本当に大切な事です。韓国のことを十分理解したと思い込むことは非常に危険なことではありますが、今回のプログラムで私は韓国のこういった「底を流れる 文化」に大いに触れることができたと思います。

毎日朝から深夜まで非常に充実した日々を送ることができたプログラムでした。このプログラムで感じた感覚を大切にしながら、今後より韓国に対する本質的理解を深め、未来の東アジアの平和に対して建設的な働きができればなと思います。

郊外浦項の観光スポットにて

韓国5大企業POSCO見学

慶北大学校でのテコンドー体験

京都大学卒業生の慶北大学校の先生方と

修了式後学び舎の前で集合写真

「大学間学生交流協定による短期留学プログラム(通称:東アジア短期留学プログラム)」について

本学では、本学学生が各国の大学生との交流を深め、国際性を涵養し、外国語運用能力を向上させる機会として、「大学間学生交流協定による短期留学プログラム」を、年間7プログラム実施しています。本プログラムは、本学と派遣先大学との大学間学生交流協定に基づき、原則として学費免除で行われ、派遣された本学学生は、交換留学生と同等の身分で受け入れられます。平成26年度は、「大学の世界展開力強化事業 -ASEAN諸国等との大学間交流形成支援-「開かれたASEAN+6」による日本再発見-SENDを核とした国際連携人材育成」、海外留学支援制度(短期派遣)(重点政策枠)JASSO奨学金および「京都大学若手人材海外派遣事業 ジョン万プログラム」の支援を受けて行われています。