重田眞義 理事補が日本-南アフリカ大学フォーラム(SAJU)に参加しました。(2017年7月15日、16日)

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日本-南アフリカ大学フォーラム(SAJU)に、本学を代表して重田眞義 理事補(アフリカ地域研究資料センター長)が参加しました。SAJUは、南アフリカ共和国と日本の大学関係者が一堂に会し、両国間の共同研究の現状と展望について意見を交換する国際フォーラムです。第1回は2007年に広島大学、第2回は2008年にケープタウンにて開かれ、このたび第3回大会が東京国際交流館にて開催されました。日本側からは25大学に加え、文部科学省、科学技術振興機構、学生支援機構、国立大学協会、日本医療研究開発機構の代表者、南アフリカ側からは21大学に加え、科学技術省(DST)、国立研究財団(NRF)など政府機関の代表者等、2日間で延べ300名が参加しました。

フォーラムではSDGs(持続可能な開発目標)が中核的テーマに据えられ、5つの基調講演、4つのパラレルセッションを通して、科学技術、医学、環境・エネルギー、農業、教育など、多岐にわたる分野について、両国大学のこれまでの協働の成果や、今後の協力体制整備に向けた提案などが報告・議論されました。

本学から参加した重田理事補は、2日目午前に開かれた“Agriculture and Food”のセッションにパネリストとして登壇しました。重田理事補は、京都大学のアフリカ研究を紹介し、本学が得意とする「地域研究的アプローチ」の有効性を説明しました。文化理解の重要性に力点を置いた発言に対し、聴衆の多くが首肯するところでした。

ポスターコーナーもあり、先般発足した本学アフリカ学際研究拠点推進ユニットの紹介ポスターが掲示され、多くの方から当事業に対する質問が寄せられました。

クロージングでは、両国の代表による共同宣言“Cooperation between South African and Japanese Universities towards achievement of SDGs”が発表され、SDGs達成に向けた更なる研究協力推進の約束が高らかに宣言されました。

なお、後日(18日(火曜日))には、本フォーラム幹事校の一つであるのVasu Reddy プレトリア大学人文学部長、Maxi Schoeman 同副学部長、川北知子氏(駐プレトリア大学JICA専門家)が、河村能夫 龍谷大学名誉教授とともに本学アフリカ地域研究資料センターを訪問され、重田理事補と面談しました。プレトリア大学は2015年に「日本研究センター/CJS」を設立(2011年に発足した前身機関が移転)しました。Reddy学部長が所長を務める同センターは日本と南アフリカ共和国の研究機関を繋ぐハブとして機能するほか、日本語教授コースを提供するなど、文化交流に関しても積極的に活動をしています。

本学では2014年には本学エネルギー理工学研究所がネルソン・マンデラ・メトロポリタン大学と学術交流協定を締結するなど、南アフリカ共和国の研究機関との協働が始まっています。今回のフォーラム参加は、自然科学や技術分野のみならず、人文社会科学分野での研究協力の途を拓くうえで、貴重な契機となりました。

SAJU参加者

京都大学アフリカ学際研究拠点推進ユニットの紹介ポスター

パラレルセッションで発表する重田理事補

プレトリア大学一行のアフリカ地域研究資料センター訪問の様子