「京都大学グローバルリーダー育成プログラム(スプリングスクール)」を実施しました。(2018年3月5日~3月18日)

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総合生存学館(思修館)では、「京都大学グローバルリーダー育成プログラム」を2週間実施し、ブラウン大学、国際・開発研究大学院、マッコーリー大学、ハノーファー大学、レジャイナ大学の修士・博士課程に在籍する5名の学生を短期交流外国人留学生として受け入れました。また短期交流外国人留学生、本学の他研究科に在籍する4名の学生及び総合生存学館に在籍する5名の学生が、3月5日から18日まで行われた様々な講義や実習に参加しました。このプログラムは、ワイルド&ワイズ共学教育受入れプログラム事業により実施されました。

本プログラムは、地球規模の課題を解決するにあたって必要となるリーダーシップの知識と能力を身に付けるほか、日本文化に対する理解と多様な文化に対する感性を育むことを目的としています。そのため、総合生存学館の教授らによる講義では、わたしたちが現在どのような地球規模の課題に直面しているのか、なし得る解決策や努力はどのようなものであるかについて焦点が当てられました。

その一例として、6日は山敷庸亮 総合生存学館教授が地球という惑星の尊さについて、磯部洋明 同准教授が宇宙における人文学の意義について、7日はマルク=アンリ・デロッシュ 同准教授が心の哲学の重要性について、それぞれ講義を行いました。

そして参加学生は、10日の長岡禅塾における禅の経験を通じて、日本文化の真髄を学ぶため、瞑想や作務(裏庭の清掃)の修行を行いました。8日は華道家元としてよく知られている池坊では、生け花の実習も行いました。

14日には参加学生でチームを形成し、チームで実際に活動する経験を通じて、リーダーシップに対する理解を深めてもらうことを目的として、小学生が地球規模の課題に興味を抱くようなワークショップの企画と教材の作成を行うことが、各チームに課題として与えられました。

16日には、参加学生は本プログラムを通じて学んだことを発表し、プログラムに対する感謝の念を表しました。日本文化を学ぶことによって、参加学生は、異なる文化を理解することが、グローバルリーダーの根底にあるということがわかりました。さらに、地球規模の課題を解決するには、個々人の知恵と協力が必要であり、リーダーシップをどのように共有するのかについて、理解を深めることができました。

講義風景(デロッシュ准教授)

長岡禅塾にて禅の経験

池坊会館にて華道の実習

小学生にワークショップを実施

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