オータムスクール2019「京都・和歌山・奈良で学ぶ環境と防災」を実施しました。(2019年11月17日~11月30日)

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地球環境学堂は、ワイルド&ワイズ共学教育受入プログラム事業として、「京都・和歌山・奈良で学ぶ環境と防災」を実施しました。本短期留学プログラムは、「スーパーグローバル大学創成支援事業 京都大学ジャパンゲートウェイ」の環境学分野において、東南アジア各国で先端的な環境学の研究を実施しているベトナム・フエ農林大学、フエ科学大学、ハノイ理工科大学、ダナン工科大学、タイ・マヒドン大学、インドネシア・ボゴール農業大学の提携・関係大学と国際共同教育を実施する事業の一環として行われました。各大学の学部学生計12名が京都に集い、本学の学部生10名、修士学生5名とともに14日間にわたり、日本の環境や防災について講義やフィールド視察を通して理解を深め、環境学の手法を学びました。

本プログラムでは、参加者の関心に照らし合わせ、森林管理、水管理、土壌、自然災害について、日本国内や各国の現況について学ぶことからはじまりました。また、和歌山県や奈良県でのフィールド視察、施設訪問、フィールド講義などを経験し、日本特有の各課題の背景、経緯、対処、課題、解決策などの知見を深めました。その後、パソコンをもちいて災害被災地を地図化するマイクロマッピングと呼ばれる手法を学び、自ら環境・災害情報を収集・地図化する技術を学びました。

また、地球環境学舎主催のシンポジウム「Kyoto University International Symposium on Education and Research in Global Environmental Studies in Asia」に参加し、アジア各国で行われている研究について知見を高めました。最終日には、先進環境管理について発表会を実施し、本プログラムで得た視点や手法も交え、工学、農学、地理学、社会学など幅広い分野から、多角的な議論が展開され、有意義なものとなりました。

本プログラムはILASセミナー「暮らし・環境・平和 -ベトナムに学ぶ-」と緊密に連携し、それぞれの参加者の相互交流の場としても機能しました。このような国際共同教育研究の積み重ねが、さらなる環境学の発展と、近い将来の環境にやさしい持続的な社会の構築に繋がっていくことを期待しています。

日本文化体験

講義の様子

和歌山でのフィールド視察(森林管理)の様子

集合写真

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