国際スプリングスクール2018~環境学分野~「エネルギーと食をめぐる都市と農村との連環」を開催しました。(2018年2月21日~3月15日)

公開日

地球環境学堂では、国際スプリングスクール2018 ~環境学分野~「エネルギーと食をめぐる都市と農村との連環」を開催しました。このプログラムは、ワイルド&ワイズ共学教育受入れプログラム事業により実施されたものです。各大学における公募、書類・面接審査の結果、京都大学に所属する大学院学生4名、学部学生2名、海外の提携大学13校に所属する大学院学生15名の計21名(15か国)が参加しました。

同学堂より、28名の教員が特別講義、研究室セミナー、分析指導、フィールド研修の引率に参画し、環境学の多様な研究成果を参加者に向けて提供しました。また、大気化学を専門とするJohn WENGER コーク大学教授を招聘し、特別セミナーを開講しました。

プログラムでは原子力発電および農村地域の現況について、講義や施設訪問を行いました。原子力発電に関しては、福島避難住民の視点、原発を推進する側の視点と、それぞれの見解についてを講義および施設訪問から学び、今後のエネルギーについて各国の事例を比較しながら深く議論しました。

農村地域の現況については、京都北部・和歌山の山村の訪問し、地域産業の変遷や資源の変容、過疎化地域の在り方(伝統知の活用や伝承、資源の豊かさと農業従事者の少なさのギャップ)について各国の事例や価値観も踏まえた議論が展開されました。

英語のみのプログラムでしたが、参加者同士、解ろうと努力する、助け合う姿も見られ、参加学生のコミュニケーション力を磨く機会となりました。また、参加者だけでなく、地域住民との交流、文化の体験など、学術だけにとどまらない貴重な経験、多様な学びの機会を提供しました。

グループディスカッション

地域の方との交流の様子

土壌と森の実習

乗船実習の様子

バイオマス(熱)の農業利用についての会社見学

関連リンク