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自己分析

どこの会社に行きたいか?と聞かれて会社の名前を出すことはできても、そこで何をしたいか?といわれると答えることができない。就職活動を始める前の学生は大半はこういう状況にあります。どこへ行きたいか?ではなく何をしたいか?を考えることが自己分析の第一歩になります。

例えば医師を目指して医学部に入学した方や弁護士を目指して法学部に入学した方は、すでに受験の段階で目標が設定できているわけですが、本来は企業や公務員を考えている方も同様に目標設定する必要があるはずです。就職は大学受験と異なり、偏差値という一本の価値軸だけで合否が決まるものではありません。大まかに言いますと

  • 能力
  • 動機
  • 人間性

の3軸が必要になります。

自己分析とはこの企業が求める価値軸に対して、自分自身はどうなのか?を客観的に考える作業です。

能力

職務を遂行するための実務能力と社会人としての適正能力の二つの意味があります。

皆さんはほとんどの方が正規に働いた経験はないと思いますので、この場合求められる実務能力とは、将来もしくは近い将来発揮しうる(と自分が考えている)能力ということになります。例えば英語は、いくらTOEFLの点数が高くても実際にビジネスの現場で使えなければ意味がありません。TOEFLの点数が高い=早く実戦で使えるようになってくれるだろう、という期待感で評価してもらえるわけです。工学系の方が研究室で学んでいることも、即仕事で使えるわけではないと思いますが、その技能や知識を基礎にして、いずれ業務に発揮されるだろうという観点で見られているのです。自分は将来仕事に生かせるどんな能力を秘めているのか?をじっくり考えてみてください。

一方で適正能力については、すでに皆さんに備わっているはずのものです。なかでも近年企業側が注目しているのが「コミュニケーション能力」というものです。仕事とは、外部の顧客や取引先は勿論、内部の関連する部署との交渉ごとが大半を占めます。この関係を円滑に進めれるかどうかという能力はもっとも必要とされるものになります。大学生活で自分はどのように人と関わってきたか、どのように関係性を築いてきたかを振り返って、どういう適正があるのかを考えて見ましょう。

動機

なぜその仕事をしたいと思うのか?を掘り下げて考えて見ましょう。といっても、ほとんどの方は知っている仕事しかイメージできません。その結果テレビや雑誌で見たことがある仕事とかテレビ局や出版社の仕事そのものしか思い浮かばないという人も多いのではないでしょうか。しかし、世の中にはさまざまな仕事があり、非常に複雑に繋がりを持っています。動機を考えるためには、まずそれらの多種多様な仕事について知っておく必要があります。OB・OG訪問を先にして見ましょうといったのは、そういう社会を見る視野を広げて選択肢を多くして欲しいという意味なのです。まずはたくさんの選択肢を用意する、その上でその中から自分にあったものを絞り込んでいく。このプロセスが自己分析そのものなのです。

人間性

組織はさまざまな人間が集まって成り立っています。何か物事を遂行する際にリーダーシップに富んだ人間が必要なのはいうまでもありませんが、それと同様に影で補佐してくれる人も必要です。当然黙ってついてきてくれる人も必要になります。やや斜めから問題点を喚起してくれる人も貴重です。明るく積極的な性格の人も必要ですが、生真面目でじっくり取り組む人も同様の存在価値があるのです。自分の人間性がどのように組織やチームで生かせるのか、生かして生きたいのかを考えてみてください。

企業が採用する際に求めるものは、「役に立つ」人材です。京大卒というブランドが担保してくれるのは企業が求める「能力」の一部でしかありません。選考に落ちて相談に来る学生の多くに共通しているのがこの「能力」に対する過信ゆえの自己分析の甘さです。また、社会に出てから「どうも仕事が合わない」とか「仕事がつまらない」と言って辞めてしまい、キャリアサポートセンターに相談に来る卒業生の方も少なくありません。話を聞いていると、会社の知名度や存在感を第一に考えて、仕事や業務内容と自分自身をマッチングできていなかったことが原因である場合がほとんどです。職業経験のない皆さんが仕事とのマッチングを考えてるのは難しいかもしれませんが、できる限り生の情報を取り入れて、自分自身で判断していくようにしましょう。キャリアサポートセンターでは、さまざまな就職セミナー(講座)や就職相談を通して、自己分析のサポートをしていますので、分からないことがあったら相談に来てください。