日本語・日本文化研修プログラム
京都大学での2011年度日本語・日本文化研修プログラムの詳細は以下のとおりです。
コースの特色と内容
1. コース名
日本語・日本文化研修コース
2. コースの特色
自国で日本語や日本文化を学んでいる学生が、一年間京都大学に留学することによって、日本語だけでなく多様な日本の文化や現代社会に接し、深く理解する機会を提供する。帰国後日本をフィールドにした研究や文化交流・社会活動を行ない、世界的視野で物事を考え、行動する人材を養成する。
3. コースの内容
- 受入れ定員 20名 (大学間交流協定に基づく日研生3名を含む)
- コース期間 2011年10月1日~2012年9月30日
- 授業の構成
4. 指導体制・授業の形態
- 日本語・日本文化研修留学生の指導は主として教員2名が担当する。学生の自国大学の専門分野に関する問題についても教員数名が個別指導にあたる。
- 日本語・日本文化研修プログラムの受講を原則とするが、一般講義が聴講できるレベルの学生は、専門講義を聴講できるように指導する。
- 日本語強化コースは、個々の学生の日本語運用力を伸ばすため、能力別に2クラスに分けて行なう。
- 日本事情A、Bの諸講義は全学の留学生が聴講できるオープンシステムとなっている。
5. 実施見学・行事等
日本の法律と裁判所、日本建築・庭園のように、日本社会、日本文化を理論的・体験的に理解することができるよう、講義と実地見学を組み合わせた授業を多く開講している。さらに現代日本社会の諸相を理解できるよう、マイノリティ問題や地域との交流を含めた多様なプログラムを用意している。日本独自の文化体験や京都の土地柄を生かした祭・演劇見学等は日本事情B特別教育・特別教育の中で行なわれる。その他1泊程度の小旅行も実施している。
6. コースの修了要件、修了証書の発行
本プログラムを修了した学生には修了証明書が発行される。各科目の成績は、課程修了後に委員会で判定され、履修証明書が発行される。成績の評価は、(1)授業の出席率(2)積極的参加態度(3)提出物・小テスト、最終レポート、(4)修了論文によって行なう。
7. 単位認定、単位互換等
単位認定は行なわない。ただし、留学生の所属大学等によっては単位認定できる場合があるので、履修証明書を発行している。
8. 受入れ学生の資格、条件
京都大学での研修プログラムでは日本人学生とほぼ同等の内容の講義が、ナチュラルスピードの日本語で行なわれる。これらを受講することのできる日本運用語能力の他、受講するための基礎的知識・学力があることが望ましい。
9. 宿舎の状況
日本語・日本文化研修留学生は、京都大学国際交流会館に入居することができる。家賃は単身室で月11,700円(2011年10月現在)である。また、民間アパートを希望する学生は、京都市内のアパートを自分で探すこともできる。家賃は月平均4万円程度であるが、入居の際に礼金、敷金という制度があり、家賃一か月分程度の費用が別に必要である。
問い合わせ先
- 京都大学研究国際部留学生課
- 大学所在地: 〒606‐8501 京都市左京区吉田本町
- 担当事務: ryugak78*mail.adm.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)
- 電話: 075-753-2561
- FAX: 075-753-2562
授業の構成
年間時間数は842時間の授業から構成されており、その内容は以下の通りとなっている。
1. 日本語・日本文化論文作成A・B(各60時間)
学生は日本文化件に関するテーマを決定し、指導教員の指導を得ながら論文を提出する。
2. 日本社会・文化に関するフィールドワーク(30時間)
本授業は、現代日本社会に見られる様々な現象を取り上げ社会学的な調査研究を行う。そして、学生の関心にもとづいてグループごとにテーマを設定し、グループワークを行う。このように、直に日本社会に入ってフィールドワークを行うことによって、日本社会および日本文化への理解をいっそう深めることを目的とする。
3. 日本事情A[社会科学分野](64時間)
日本事情Aは現代日本社会を、政治・経済・社会・法律・国際関係などの観点から理解することを目的に開講される。講義は主として京都大学の各専門分野の教員が入門と専門的な内容を交えて行なう。講義内容の分類と総時間数は次の通りである。
- 日本社会に関する概説(30時間)
上記フィールドワークのための社会学入門講義を行なう。 - 日本の法と政治に関する概説(8時間)
- 日本の経済に関する概説(4時間)
- 各分野の諸問題(22時間)
上記各分野の重要な問題を取り上げ、専門家による講義を行なう。
4. 日本事情B[人文科学分野](118時間)
- 日本文学(60時間)
古典から現代に至る日本文学のうち主要な作品や作家を選び、実際にそれらの作品を読解しつつ、文体や思想、時代背景を詳しく分析することにより、日本文学の特徴をより深く理解することを目的とする。あわせて日本語読解能力を向上させる。( I 期:現代文学、近代文学 II 期:古典文学) - 日本文化・歴史(風土)(58時間)
- 近代以前:
- 日本文化の特質と歴史的変遷を理解することを目的に、古代・中世・近世の文化諸相とそれらの基盤となった政治・社会・歴史・風土について学ぶ。また京都は1000年の間日本の都であったため、能、茶道、華道、絵画、寺院、建築、庭園など至る所に文化の粋を見ることができる。このような土地柄を生かして、実際の文化遺産に接し、理解を深めることを目的とする。
- 近代以後:
- 世界の中で日本がどのように近代化を進めていったか、また近代以降の文化の特質について学ぶ。なお個別の重要な問題は特別講義で取り扱う。
5. 特別教育(150時間)
現代日本社会や伝統的日本文化をよりよく理解するため、実施研修を行なう。その他各講義で取り上げなかった重要な問題を特別講義として開講する。
- 現代産業及び現代文化に関する見学・研修等(60時間)
- 伝統産業及び伝統文化に関する見学・研修等(60時間)
- 特別講義(30時間)
6. 日本語(360時間)
- 日本語概説A(60時間)
Ⅰ期 現代の日常語に反映された文化的側面や、言語と認知に関わる現象などを扱う。
Ⅱ期 外的事象の把握・表現の仕組みとしての日本語の文法体系を考察する。 - 日本語概説B(60時間)
日本語の歴史的な変遷を概観し、現代日本語がどのようにして現代の姿になったかを考える。 - 日本語強化コース(240時間)
日本事情の講義を理解し、講義で討論し、レポートをまとめる日本語能力を伸ばすため、授業は、読解・発表・論文作成の3点に集中して行なう。

