京都大学 学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

学士課程

  1. 京都大学では、各学部所定の期間在学し、学部の教育理念・教育目標に沿って設定した授業科目を履修して、基準となる単位数を修得し、学士試験に合格することが学位授与の要件である。修得すべき授業科目には、講義科目のほか、各学部の方針に応じて、演習や実習、フィールドワークや卒業論文作成等の科目が含まれる。
  2. 主に全学共通教育を通じてなされた教養教育と、各学部の特性に応じて編成された専門教育をともに修得しているかどうかが、学士試験に合格する基準となる。

大学院課程

  1. 博士課程にあっては、当該研究科の定める期間在学して、研究科の教育と研究の理念や目的に沿った研究指導を受け、かつ所定年限内に研究科が行う博士論文の審査及び試験に合格し、課程を修了することが学位授与の要件である。研究科によっては、所定の授業科目を履修して、基準となる単位数以上を修得することを要件に含む場合がある。
  2. 博士課程にあっては、研究者として自立して活動し、また高度な専門業務に従事するために必要な能力とその基盤となる学識を身につけているかどうかが、課程修了の基準である。
  3. 修士課程にあっては、当該研究科の定める期間在学し、研究科が教育と研究の理念や目的に沿って設定した授業科目を履修して、基準となる単位数以上を修得し、課程を修了することが学位授与の要件である。課程修了にあたっては、研究科が行う修士論文の審査及び試験に合格することも必要である。
  4. 修士課程にあっては、幅広く深い知識を備え、専門分野における研究能力と、高度な専門性を必要とする職業を担うための優れた能力とを身につけているかどうかが、課程修了の基準である。
  5. 研究が、高い倫理性と強固な責任感とをもって実施され、人や自然との共生にかなったものとなっているかどうかも、大学院課程修了の際に考慮されるべき重要な点である。

専門職大学院課程

  1. 各専門職大学院が定めた期間在学し、またその教育の理念及び目的に基づいて設定したカリキュラムに従った教育を受けて、所定の単位以上を修得するかそれに代わって課せられた科目履修に合格し、課程を修了することが学位授与の要件である。
  2. 各専門職大学院が定めたカリキュラムのもとで、高度な専門的職業人に必要な理論と実務の両面にわたる能力を備えることが、課程修了の重要な基準である。
  3. 本学の基本理念に則って、優れた教養と高い専門的知識を有し、深く職業的倫理を理解した高度専門職業人であることが、課程修了に際して考慮されるべき重要な点である。