平成28年度4月期入学京都大学大学院情報学研究科システム科学専攻修士課程入学試験における出題ミスについて

ターゲット
公開日

このたび、平成28年度4月期入学情報学研究科システム科学専攻修士課程入学試験の問題の一部に出題ミスのあることが判明しました。

受験者の皆様には、多大なご迷惑をお掛けしたことを深く反省して、ここに発表します。

1.出題ミスの内容

平成27年8月6日(木曜日)13時から16時に実施した情報学研究科システム科学専攻修士課程入学試験の筆記試験において、専門科目は、計8科目から出題され、その中から2科目を選択し与えられた問題に解答するものであるが、このうち科目「オペレーションズ・リサーチ」の問題2設問(4)に下記のとおり誤りがあることが判明した。なお、問題は日本文により書かれている。

誤りの内容

科目「オペレーションズ・リサーチ」の問題2設問(4)の文中の1箇所

2.出題ミス発見の状況

筆記試験終了後の8月7日(金曜日)、システム科学専攻の教員が問題文中にミスを発見した。なお、試験中および試験後も受験者からの質問はなかった。

当該試験科目の受験者は38名で、そのうち科目「オペレーションズ・リサーチ」を選択した受験者は3名であった。

3.採点方法および受験者への周知について

情報学研究科では、答案を調査しこの出題ミスによる受験者への影響を検討した結果、当該科目選択者全員を問題2設問(4)につき正解とし、当該問題に解答した受験者にとって不利にならないよう、配慮することとした。このことにより、合否判定への影響がないことを確認した。

今回の出題ミス発生の事実について本学ホームページに掲載し周知を行うとともに受験者に対して、文書にて謝罪および対応説明を行う。

4.出題ミスの起こった原因とチェック体制について

問題については出題委員が問題案作成後、当該専攻において出題の点検を行った。さらに、教務委員会作成の出題ミス防止マニュアル(平成27年5月改訂)に基づき、時間内に正解または適切な解答が導けるかという観点から問題案と解答例の確認を行うとともに、点検者を替えて二度にわたって点検と最終確認を行ったが、これらすべてのチェックにおいて、誤って記載した条件が問題の設定とは矛盾した値になることに気がつかず、出題ミスの発見に至らなかった。

5.再発防止策

情報学研究科は、出題ミス防止については平素より努力しているところであるが、今回、このような出題ミスが起こったことは大変遺憾である。

今後、情報学研究科は、出題ミスの発生原因の過程を研究科をあげて検証し、出題ミス防止のための方策を検討する。具体的には、今回のような出題ミスを防ぐように、出題ミス防止マニュアルに、確認項目を追加するとともに、問題チェック体制をより一層強化し出題ミスを出さぬよう最大限努力する所存である。