平成31年3月22日(金曜日)開催

議事

  1. 平成31年度年度計画(案)について
  2. 国立大学法人京都大学の組織に関する規程の一部改正について
  3. 2019年度資金管理計画(案)について
  4. 2019年度予算案について
  5. その他

議事録

出席者: 山極総長(議長)
秋山委員、阿曽沼委員、稲葉委員、岩永委員、加藤委員、川添委員、川端委員、北野委員、佐藤(勝)委員、佐藤(直)委員、杉山委員、竹中委員、中村委員、湊委員、増田委員、森田委員、鷲田委員
欠席者: 大嶋委員、門川委員、小島委員、小長谷委員、榊委員、坂田委員、西脇委員
  • 平成30年度第3回経営協議会及び書面審議の議事録(案)について、確認のうえ、原案どおり承認された。

議事

  1. 平成31年度年度計画(案)について
    平成31年度年度計画(案)について説明があり、審議の結果、了承された。
    委員による主な意見は次のとおり(○:質問・意見 ●:説明・回答)
    ○ 計画の中に、クロスアポイントメントの促進についての記載があるが、クロスアポイントメントを運用する上でのデメリットはあるか。
    ● 対象の教員が他機関にもエフォートを割くことになるので、それまで担っていた学生の指導や管理運営業務を別の教員が負担しなければならなくなる。
    ○ クロスアポイントメントの対象に職員も含まれるか。
    ● 対象は教員だけであるが、社会の動向によっては今後、職員についても検討することはありうる。
    ○ 職員について、妨げる要素を取り除いても大きな問題がなければ、前向きに進めてもよいのでは。まずは現状を調べてみてはどうか。
    ● 職員についても検討していきたい。
  2. 国立大学法人京都大学の組織に関する規程の一部改正について
    文化財総合研究センターが大学院文学研究科に統合されることに伴い、同センターに係る規定を削除するため、所要の改正を行う旨説明があり、審議の結果、了承された。
  3. 2019年度資金管理計画(案)について
    2019年度資金管理計画(案)について説明があり、審議の結果、了承された。
    委員による主な意見は次のとおり(○:質問・意見 ●:説明・回答)
    ○ 借入れを起こし、設備投資等をする予定はあるか。また、利子はどの程度か。
    ● 借入については、大学改革支援・学位授与機構からの借入のみであり、それ以外の借入はない。借入目的は、医学部附属病院の再開発に係る費用や設備購入費である。借入の利子は借入時に決定されるが、直近の実績として平成30年12月に借入れた際には約0.2%となっている。
  4. 2019年度予算案について
    2019年度予算案について説明があり、審議の結果、了承された。
    委員による主な意見は次のとおり(○:質問・意見 ●:説明・回答)
    ○ 2019年度から評価に基づいた運営費交付金の配分が行われるが、今回の予算案はその結果を含んだものか。
    ● 含んでいる。独自KPIの評価に基づく係数影響額の再配分率は100%だったが、成果を中心とする実績状況に基づく配分率は103.4%であった。

報告

  1. 京都大学重点戦略アクションプラン(2016-2021)(第4版)について
    平成31年3月11日(月曜日)開催の役員会において決議された、京都大学重点戦略アクションプラン(2016-2021)(第4版)について報告があった。
    委員による主な意見は次のとおり(○:質問・意見 ●:説明・回答)
    ○ 平成31年度の計画の中で特に力を入れたいことは何か。
    ● ジャパンゲートウェイ構想、Kyoto iUP、留学生宿舎の整備、On-site laboratory、京大オリジナル株式会社をはじめとする3つの子会社のホールディングス化、若手教員の支援、女性教員の雇用拡充、同窓会の活動に力を入れていきたい。
    ○ 若手教員の支援について、詳細をご教示いただきたい。
    ● 3年間で60名分の人件費を確保し、若手教員の獲得と育成にかかる優れた計画を策定した学系に対し、定員を措置する。本施策においてはポイント制の考え方を導入し、他の財源と組み合わせることで、より多くの教員の雇用を可能とし、60名分の定員に対し、90名程度の若手教員増加を見込む。これにより、単に若手教員が増えるだけではなく、大学全体として若手教員を育成する意識が大きく向上した。
  2. 重要な財産の譲渡について(香里職員宿舎の土地)
    香里職員宿舎の土地について、一般競争により売却を行い、譲渡した旨報告があった。

  3. その他
    • 「平成30年度補正予算の内示状況について(施設復旧分)」について報告があった。

意見交換

国立大学に関する最近の動向について報告があり、意見交換が行われた。
委員による主な意見は次のとおり(○:意見)
○ 教員の業績評価について、一体誰が、どのように、しかも単年度で評価できるというのか。
○ 教員が自分自身で研究と教育のバランスを自由に決められなければ大学ではない。そのことを前提に業績評価の仕組みを考えるべきである。
○ インターンシップのあり方について、議論すればするほど、インターンシップの趣旨から外れる感じがする。本当に必要なことはエクスターンシップではないか。
○ 企業側からすると、インターンシップは採用プロセスの一つとして組み込まれており、大学や学生が望む形のインターンシップは少ない。そのことを前提に大学としての戦略を考えるべきではないか。