赤松 明彦(あかまつ あきひこ)

学生・図書館担当

特命事項
学生支援、学生支援施設、留学生

メッセージ

平成24年10月1日より学生担当理事・副学長として二期目を迎えました。学生・留学生の福利厚生につとめ、学生・留学生が充実した大学生活をおくることができるよう、様々な面から支援していきたいと思っています。また、今期からは図書館担当も命じられております。図書館は世界に開かれた大学の文化的な顔です。図書館がもつ各種の機能の充実に役に立つことができればと思っています。以下に、学生担当理事・副学長が果たすべき直近の課題について述べておきます。

まず吉田南構内の再整備があります。新棟の建設と旧吉田寮食堂の現存地での改築については、いよいよ工事を開始することになりましたが、最重要課題である吉田寮本棟の老朽化対策については、これからの2年の間にその完了にむけてつとめたいと思います。教職員の皆様、そして学生諸君の理解と協力が是非とも必要ですので、どうかよろしくお願いいたします。

学生支援体制の更なる充実も図っていかなければなりません。組織体制の面からも具体的にこれを実現する方向に進めたいと思っています。カウンセリングセンター、キャリアサポートセンター、障害学生支援室など、京都大学には、学生の学業や生活を物心両面からサポートする組織があります。さらに各学部・研究科などでも学生からの各種の相談を受け付ける体制を整えています。京都大学には、相談のための窓口がいくつもあって、様々なサポートをするようになっています。各組織・体制の連携もある程度はできています。今後はもっとこの連携をしっかりさせて、さらに連携体制が外からも見えやすくする必要があるだろうと考えています。

さらに学生支援の重要な課題のひとつとして、学生の課外活動への支援があります。近々実現する農学部グラウンドの人工芝化のような大型活動施設の充実とともに、各種サークル活動への支援など恒常的に行っているものについても、今後もできるだけ継続的に続けていかなければなりません。

一方、学生担当理事・副学長として、年ごとにその責任を痛感し、対応に苦しんでいることがあります。これは日本中のどの大学でも対応に苦慮しており、学生担当副学長が集まれば必ず話題となるものですが、学生の飲酒事故、自転車マナー、薬物乱用、そして破廉恥行為などです。最近では、こういったことは、大学の危機管理の観点からも論じられ、社会的な観点から大学が批判されることにもなるのですが、大学としては、やはりまずはモラルの問題、そして教育の問題として対処していくべきものと私は考えています。学生諸君に対しては、これからも一層の自覚を求め、注意喚起を図っていきたいと思います。

最後になりましたが、学生担当の理事・副学長の仕事を支えていただく理事補のお二人を紹介しておきます。間藤徹 農学研究科教授と勝見武 地球環境学堂教授のお二人です。間藤教授には、前期からの続投をお願いし、特に今期は学生支援体制の充実を検討していただくことになっています。新たに就任していただいた勝見教授には、大学院生やポスドクの就職支援をはじめとして学生生活全般にかかわる業務に関してサポートしていただく予定です。

今後の2年間も、「対話を根幹とした自学自習」という京都大学の根本理念を大切にして、学生担当理事・副学長としての仕事に励みたいと思います。皆様のご協力をよろしくお願いいたします