総合研究棟IIIの機能・役割

総合研究棟IIIの設置目的

総合研究棟III(以下「本施設」という)は、大学院重点化に伴う少人数教育の実施、大学院レベルにおける生涯教育や国際教育の拡大、プロジェクト研究の増加等による既存施設の狭隘化への対応、複数の分野に共通の研究施設を共同利用することによる施設の集約化・効率化ならびに物理系における改組・統合によるフレキシブルな共同利用形態を可能とする施設の整備を目的として、PFI事業により整備されています。

桂キャンパスの構成と本施設の位置付け

桂キャンパスは、御陵細谷の豊かな自然に恵まれた、なだらかな丘陵地の一郭に位置し、AクラスターからDクラスターまでの四つのエリアによって構成されています。

本施設は、桂キャンパスの北西部のCクラスターに属し、テクノサイエンス・ヒルの顔として、住宅地と自然に囲まれた高低差25mの傾斜地に位置しています。Cクラスターはグレートコートを中央に配置し、本施設、総合研究棟IV、総合研究棟Vを周囲に配置し、グレートコートとの連続感・一体感を持った計画としています。また、AクラスターからCクラスターをつなぐヒルトップ・プロムナードとのスムーズな動線計画を確保しています。

本施設の特徴

本施設は、機械工学、航空宇宙工学、原子核工学、材料工学等を専門とする工学研究科の物理系の専攻群が共同使用する施設、および工学研究科が共同使用するRI施設等から成ります。

Cクラスターの他の総合研究棟とともに、

  1. 工学研究科共同実験室・物理系共同実験室を整備することで、外部資金導入による大型プロジェクト研究の推進
  2. 実験室ゾーンをオープンラボ形式とすることによる流動的な実験室の利用
  3. 実験室の共同利用、有効利用を図ることによるコミュニティスペースやリフレッシュラウンジ等の空間の確保
  4. 大学院教育充実のための空間創出
  5. レンタルラボ部分における民間事業者の経営能力および技術的能力の活用

など、従来の固定的な枠組みにとらわれない広い視野からの取り組みへの展開の事業効果が期待されています。