医学部附属病院で平成30年病院長賞表彰式を挙行しました。(2019年3月29日)

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医学部附属病院は、病院長賞表彰式を挙行しました。今回が4回目の表彰式で、約200名の教職員が出席しました。

この病院長賞は、同院における教育、研究、診療、管理運営等について、極めて顕著な貢献があったと認められる若手教職員又は診療科等を表彰する制度として設けられ、全12組の個人及び団体の推薦の中から4組の受賞者を決定し、表彰しました。

表彰式では、 、稲垣暢也 医学部附属病院長 より、表彰制度設立の趣旨及び受賞者選出方法についての説明後、4組の受賞者及び受賞内容について発表があり、表彰楯が授与されるとともに、祝辞が述べられました。

また、表彰式終了後には引き続き稲垣病院長の退任式が行われ、盛況のうちに閉式しました。

稲垣病院長(右から4人目)と 受賞した個人・団体の代表者

平成30年病院長賞受賞内容

  1. パーキンソン病iPS細胞移植・治験支援チーム
    2018年8月からパーキンソン病患者にヒトiPS細胞由来ドパミン神経前駆細胞を移植する医師主導治験を開始した。
    iPS細胞を使った移植は、目に続き国内で2例目であり、パーキンソン病では世界初、iPS由来の細胞を移植する治験としては、今回が初めてである。
    この治験の開始に至るまで、様々な準備を行い、治験の円滑な進行に費やされた支援業務担当者の努力は大変大きなものであり、新しい医療開発に向けた素晴らしい取り組みであった。
    これらの業績により、同院の医療開発部門への貢献が認められた。
  2. 河井昌彦 医学部附属病院 教授と近藤英治 同准教授
    同院の周産母子診療部及び新生児集中治療部は高い専門性と豊富な人的資源、設備を兼ね備え、母児に対し安心安全な医療を24時間365日提供している。
    また、ハイリスク分娩・超重症新生児の取扱いを行っており、その取扱い・受入れ件数は京都府でもトップクラスの実績である。
    河井 教授および 近藤 准教授 はそれらの高いレベルの母体及び新生児治療に尽力するとともに、京都府総合周産期母子医療センター指定に向けて京都府との調整など中心的な役割を担った。
    その結果、2019年2月1日付で総合周産期母子医療センターに指定され、今後さらに府民に対して安心で安全な周産期医療を提供できることが期待される。
    これらの業績により、同院の地域・社会貢献部門への貢献が認められた。
  3. 事業継続計画(BCP)検討ワーキンググループ コア会議メンバー
    災害拠点病院として発災時の事業継続を可能とするBCPを整備した。このBCPの作成によって災害対策が前進しただけでなく、各部門の災害に対する意識が飛躍的に向上しており、実際の発災時においても教職員はそれぞれの役割を認識して行動できるものと考えられる。
    これらの業績により、同院における運営部門への貢献が認められた。
  4. 経理・調達課と疾患栄養治療部
    直通路線バス「京大病院ライナー:hoop」の運行や職員食堂「ハートフルサロン」、一般用食堂「ハートフルダイニング」、「タリーズコーヒー」、焼きたてパンとお弁当「ハートフルベーカリー&デリ」のオープンなど、同院におけるアメニティの充実に寄与したことにより、同院における運営部門へ大きく貢献した。
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