京大先生図鑑

京大というフィールドに生息する個性豊かな先生たち。普段見られない生態をご紹介!

内田由紀子

英名
UCHIDA YUKIKO
分類
こころの未来研究センター
専門
社会心理学/文化心理学
職名
教授(人間・環境学博士)

行動

一日のスケジュール
普段の行動について
子どもが心の支え。家にいる時は、絵本の読み聞かせなどをするが、その絵本は、小さい時に自分が読んでいた絵本。
「この落書きしたんどの子?」「お母さんだよ」。
大好きな物語が、我が子との絆を紡いでいるという幸せを日々感じている。
職業病
喫茶店にぎこちないカップルがいたりすると、つい横目で見ながら「付き合いたて? ステージ1か?」などと考えてしまう 。1人ではなく、カップル、グループなど複数人であることが条件。やはり“人間関係”に興味がある。
好きな食べ物
「飴やチョコレート」は必ずカバンに入っている。熟考していると糖分が欠乏するので、甘いもので補充したくなるのかもしれない。
「梅」系はなんでも好き。梅酒、梅のど飴、小梅ちゃんなど。
新幹線に乗ると「塩味のポテトチップス」を何故か買ってしまう。
趣味
「クラシック音楽」。ヨーロッパで、オペラやオーケストラを安価で鑑賞できたのがきっかけ。
「マンガ」。恋愛物語が多い少女マンガだけだと“甘すぎる”ので、時には主人公が切磋琢磨して成長する少年マンガを読んで“辛さ”を補充。甘辛のバランスが大事。
研究道具
ノートパソコン
フィールドでメモした内容を、デジタルデータに落とし込み、後から検索しやすいようにしている。その他、ネット上でのアンケート調査や、実験課題の作成などに用いている。コレ以外は、“体一つ”あれば、他に何も要らない。
ノートパソコン
スマートフォン

生息地域

兵庫県宝塚市生まれ。京都大学教育学部心理学科卒業。同大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。ミシガン大学とスタンフォード大学の研究員、甲子園大学の講師を経て、2008年1月より「こころの未来研究センター」に赴任。
「こころの未来研究センター」とは、人間の心を総合的な「こころ学」として研究するために創設。心理学者だけでなく、脳科学者、宗教学者など様々な分野の研究者が集り、人の心に対してアプローチしている。

主な生息地 京大の魅力

生態

5年前に男児を出産、育児をしながら研究生活を送っている。自らの性格を「こだわりがないのがこだわり」と分析。それは学生時代に所属したサイクリング部で培われたもの。バリバリの体育会系で、合宿に行けば風呂は入れず、ましてや化粧などできない、という環境だったが、“それでも自転車があればどこにでも行ける”という一種の達観体験は、海外でも、初めての相手でも、躊躇無くディスカッションしなければならないフィールドワークや国際共同研究をこなす上で、大いに役立っている。

「社会心理学・文化心理学」に興味をもったワケ

自転車があれば
どこにでも行ける
農地訪問

内田先生の夢マンガ

特徴

人物像
スマホを使いこなしているが、写真だけは「あのカシャっていう電子音が嫌い」とデジカメを別に持ち歩いている。
引っ越しが多かったので「断捨離」が得意。物にもこだわらない。
学生時代
思い立ったら「猪突猛進」。何度も学部を移り変わっただけでなく、人生の大事な転機=「結婚」もしたのは、なんとアメリカ留学に旅立つ10日前! 相手は研究室の後輩。
2年間の留学中に公務員になっていた夫の「そろそろ帰ってきたら?」という呼びかけで帰国。それがなければ、「そのまましばらく米国で研究していたかもしれない」。手綱をしっかり握ってくれる夫と出会ったことが学生時代の最大の成果。
もし京大の先生になっていなかったら
進路に悩んだ3回生の時、一瞬公務員になろうと思ったが、省庁は体力的に厳しいらしいので、なったとしても続かなかったかも。転職して、外資系企業などに勤めていたのでは。
少なくとも、専業主婦にはなっていないと思う。

輪

自分を漢字一文字に例えると

「輪」。前に進むイメージと人とつながるイメージの両方を表現。研究は人の輪によって行うものだから。そして“元サイクリング部”という過去もこっそりと。