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2007年9月13〜15日

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京都大学がベトナム国家大学ハノイ校及びフエ大学と大学間学術交流協定を締結


  本学とベトナム国家大学ハノイ校及びフエ大学との大学間学術交流協定調印式がそれぞれ9月13日、15日に両大学で執り行われました。

 ベトナム国家大学ハノイ校は、首相直轄の教育機関として位置づけられる総合大学です。高度なレベルの教育・研究の提供を目指し、将来の国のリーダーとなる人材育成をする高等教育機関としての大きな役割を担っています。
  調印式は9月13日にハノイ校で行われ、ハノイ校からはDao Trong Thi学長、Mai Trong Nhuan副学長等、本学からは尾池和夫総長、西村周三理事、松本紘理事、江崎信芳化学研究所長、水野廣祐東南アジア研究所長及び本部から事務職員2名が出席しました。
  両大学からそれぞれの概要について紹介があった後、協定書に署名、交換を行い、併せて,両大学から相互に記念品が交換されました。
  午後からは、既にハノイ校等と研究交流実績があり、ハノイ校で開催されている日越空間情報情報学コンソーシアムのワークショップに参加し、総長から挨拶及び特別講演が行われました。
  翌日は学術交歓会が開かれ、協定締結後の具体的な交流活動について議論を行いました。

 フエ大学は、ベトナム国の古都フエ市にある大学であり、フィールド実践教育、研究を基礎に暮らしや安全に直結する取組を志向する大学です。
調印式は9月15日にフエ大学で行われ、本学から、尾池総長、西村理事、松本理事、地球環境学堂の嘉門雅史学堂長、小林正美教授、ラジブ准教授等が参加しました。
 両大学からそれぞれの概要紹介が行われ、西村理事が本学の国際交流の現状等について説明しました。
 午後からは山岳にある京都大学研究学習センターを訪問して、活動状況を視察し、その後、ALuoi県Hong Ha村の山の村で、フエ大学と行っている草の根プロジェクト活動を通じて50年振りに現地住民により建設されたコミュニティハウスの落成披露式に招待され、総長はベトナム語を交えてユーモアある祝辞を述べ、村民から暖かい歓迎を受けられました。
 翌日はフエ市内にある地球環境学堂の海外拠点事務所の視察をした後、国際交流科目のカリキュラムの一環として現地で研修をしている本学学生(12名)及び地球環境学堂の大学院生等と昼食懇談会を行いました。

 ベトナム国の大学との協定はこれが初めてであり、両大学は人文科学から自然科学に亘り、優秀な研究者が在籍しており、本協定締結を契機に両大学との交流がさらに進展することで、教育・研究上、大きな成果をもたらすことが期待されます。