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2007年5月21日

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平成19年度 研究成果の社会還元・普及事業
ひらめき☆ときめき サイエンス〜ようこそ大学の研究室へ〜KAKENHI

「レーザービームで気象観測をやってみよう」実施計画


実施担当代表者  中村 卓司 生存圏研究所准教授
開催予定日 平成19年11月11日 (日曜日)
開催地(会場) 京都大学・生存圏研究所(宇治キャンパス)および同・信楽MU 観測所
  住所:宇治市五ヶ庄、 滋賀県甲賀市信楽町神山
プログラム
 みなさんは、レーザービームを見たことがありますか?SF 映画やアニメでお馴染みの、まっすぐに発射される、強力な光。私たちは、このレーザービームを使った自然観測技術を開発、応用し、そして実際に使って観測を行っています。大出力のレーザーを上空に向けて発射すると空気中の分子などによって散乱されます。この散乱光を大きな望遠鏡で集めて分析すると上空の大気の状態がわかります。私たちは、レーザー光が大気の分子で散乱されるときの波長の拡がりを検出して気温や水蒸気量(湿度)の観測を行なうラマン・ライダーという技術の開発や応用を研究しています。<このライダーでは、上空90kmまでの大気を観測できます。>本プログラムでは、このようなライダー技術を中学・高校生のみなさんに紹介し、国内最大出力の大型レーザーを使ったラマンライダー観測をご覧にいれます。夕暮れの夜空に緑色に光るレーザービームの散乱光の不思議な輝きを眺めると科学や技術、さらには自然や宇宙に関する想いが膨らみます。観測・実験は、滋賀県甲賀市信楽町のアジア域最大の大気観測レーダー「MUレーダー」のある信楽MU 観測所で行ないますので、あわせてこの世界最高性能の大気レーダーの見学も行ないます。京大・宇治キャンパスに集合しバスで観測所を往復します。